この記事は探LabSHOPで販売中のモササウルス発掘キットとの連携記事です。 キット体験中の読み物や、キット購入前のご検討にご活用ください。
このキット体験のテーマ
- ・モササウルスってどんな生き物?
- ・モササウルスとアンモナイトの関係
- ・化石のでき方
- ・モササウルスを発掘しよう!
ティラノサウルスが陸を支配していたころ、海を支配していたモササウルス。 モササウルスの本物の歯を発掘して、約7000万年前の海の王者について学ぼう。
届いたら確認しよう
キットを体験する前に、まず中身を確認しましょう。
- ・石膏岩(モササウルスの歯の化石入り)
- ・木棒
- ・ブラシ
- ・標本ケース
足りないものがあれば、探LabSHOPまでご連絡ください。
お問い合わせ:https://tanlabshop.stores.jp/inquiry
やってみよう
最初に説明書の注意事項を確認してください。
モササウルスってどんな生き物?
発掘の前に少しだけモササウルスについて調べてみましょう。 モササウルスは、今から約1億年前〜約6600万年前の海で生きていた海性爬虫類です。恐竜と同じ時代に生きていましたが、恐竜ではありません。トカゲの仲間が海に進出して、海の中での生活に完全に適応した生き物です。
イラストを見てみましょう。どんな動物に似ていますか?ワニのような顔、ヒレのような足。ウナギのように細長い体。これらはすべて、水の中で素早く動き、狩りをするために進化していった結果です。

| 項目 | データ |
|---|---|
| 生きていた時代 | 約1億年前〜約6600万年前(中生代白亜紀) |
| 体長 | 最大17m(所説あるので今後記事で取り上げようと思います) |
| 食べていたもの | アンモナイト・翼竜・魚・小型モササウルス |
| 特徴 | 鋭い円錐形の歯・泳ぎやすい体 |
体長17mがどのくらいかイメージしてみましょう。路線バスの長さが約12mなので、バス1台半よりさらに長い。そんな生き物が約7000万年前の海を泳ぎ回っていたのです。
モササウルスが生きた時代
モササウルスが生きた白亜紀の地球は、現在とはまったく違う姿をしていました。
陸は「ティラノサウルス」と呼ばれる大型の肉食恐竜が支配していました。全長約13m、強力な顎と巨大な歯を持つ白亜紀最強の陸の捕食者でした。
そして海は「モササウルス」が支配していたのです。体長最大17mの巨体で、海の食物連鎖の頂点に立っていました。陸の王者と海の王者が、まったく同じ時代に同じ地球で生きていた。これが白亜紀という時代です。
この時代の地球はどんな様子だったのでしょうか。現在より平均気温が高く、北極や南極にも氷がありませんでした。温暖な海が大陸の内側まで広がっていて、現在のアメリカ中部には「西部内陸海路」と呼ばれる浅い海が存在していました。その豊かな海に、モササウルスたちは暮らしていました。
モササウルスが強い理由
モササウルスがなぜ海の王者になれたのか、その理由は体の構造にあります。
長い体とヒレのような足
最大17mの体を、ウナギのようにしなやかにくねらせて泳ぎます。足はヒレのように変化していて、水をかいて方向を変えます。長距離を高速で移動することができました。現代のサメに近い泳ぎ方をしていたと考えられています。
鋭い歯と第二の歯
モササウルスの口には上顎の奥に外側の歯とは別の第二の歯がありました。普通の歯で獲物をガブッと捕まえたあと、この喉の奥にある歯で捕まえた獲物をしっかり固定し、 確実に飲み込むことができました。
モササウルスは何を食べていた?
モササウルスは海の中のほぼあらゆる生き物を食べていました。
アンモナイト
渦巻き状の殻を持つ、タコ・イカの仲間です。白亜紀の海に大量に生息していました。モササウルスがアンモナイトを食べていた証拠は、アンモナイトの殻に残ったモササウルスの歯形から分かっています。硬い殻を噛み砕くことができたのも、モササウルスの強力な顎の力があってこそです。

翼竜
空を飛ぶ爬虫類です。海面近くを飛んで魚を捕まえようとしたところを、水中から飛び出したモササウルスに捕らえられることがあったと考えられています。
魚・小型モササウルス
大きな魚も、自分より小さいモササウルスも、食べていました。モササウルスは種類によっては共食いもしていたことが化石の証拠から分かっています。

化石のでき方
① 生き物が死ぬ
モササウルスが死んで、海の底に沈みます。
② 骨だけ残る
柔らかい部分(肉・内臓・皮膚)は微生物や他の動物によって分解されて消えてしまいます。硬い骨や歯だけが残ります。
③ 骨が砂や泥に埋まる
骨が地層に埋まると、外からの分解を受けにくくなります。これが化石保存の一つの条件です。
④ 長い時間をかけて石になる
地層の中で何百万年もかけて、骨の成分が少しずつ地層のミネラルと入れ替わっていきます。これが「置き換わり」です。最終的に、骨の形のまま鉱物になった状態が化石です。

ここが大事なポイントです。化石は骨そのものではなく、骨があった形に石が置き換わったものです。だから化石は石のように重くて硬いのです。
今回発掘するモササウルスの歯も、このプロセスを何千万年かけてたどって、私たちの手元に届きました。

化石を発掘しよう
準備ができたら、いよいよ発掘です。発掘の際に出る粉が舞うことがあるので、新聞紙や広めのトレーの上で作業するとあとかたづけが楽になります。
乱暴に削ると歯が割れます。ゆっくり、少しずつ削るのが鉄則です。
① 化石がどこにあるか探す
モササウルスの歯は石膏岩のどこに埋まっているかわからないので、最初は木棒で全体を掘っていってください。少し茶色っぽいモササウルスの歯を探していきましょう。

② 化石が見つかったら周りを削る
歯の向きに沿って、周りの石膏を少しずつ削っていきます。大切なのは「歯と直角には削らない」ことです。歯の長い方向に平行に道具を動かすと、歯に余計な力がかかりにくくなります。一度に大きく削ろうとせず、薄く少しずつ削ることを意識してください。

③ 仕上げにブラシで磨く
化石が全体的に見えてきたら、ブラシで周りの細かい粉をやさしく払います。強くこすらず、なでるように払うのがコツです。細かい部分はブラシの毛先を使って払うときれいになります。
石膏岩が硬い時は少しお水をつけると掘りやすくなります。

モササウルスの歯を観察しよう
発掘できましたか?焦らず、じっくり手に取って観察してみましょう。
歯は鋭いですか?
モササウルスの歯は円錐形で、先端が鋭くなっています。表面をよく見ると、縦方向に細い線が入っているのが分かります。この線が歯の強度を高め、スムーズに獲物に食らいつけるようにしています
色は何色ですか?
茶色・黒・グレー・オレンジ・クリーム色…歯の化石は様々な色があります。これは、化石になる過程でどのミネラルが染み込んだかによって変わります。産地が違えば色も変わります。歯を観察しながらどんな地層から発掘されたのか考えてみましょう。

まとめ
- ・モササウルスがどんな生き物か分かった
- ・モササウルスとアンモナイトの関係を知れた
- ・化石のでき方が分かった
- ・モササウルスの歯の化石を発掘できた!
今回発掘した化石は約1億年前〜約6600万年前に地球の海を支配していたモササウルスの本物の歯の化石です。標本ケースにしまって大事にしていただけたら嬉しいです。
それではまた次の探求でお会いしましょう!