みなさんは深海というと、どんなイメージがありますか? きっと、真っ暗で冷たく、何かがうごめく、ちょっと怖い場所、というイメージがあるかもしれません。深海は、太陽の光が届かない、とても不思議な世界です。今回は、そんな深海の生態系について、一緒に探求してみましょう。

深海ってどんな場所?

まず、深海とはどのくらいの深さを指すのでしょうか? 一般的に、太陽の光が届かない水深200m以深を深海と呼びます。地球の海は、平均水深約3,700mですから、深海が占める割合は、海のほとんどだと言えます。

深海は、太陽光が届かないため、植物の光合成ができません。そのため、食物連鎖の最初の段階が植物ではなく、「マリンスノー」と呼ばれる、上から降ってくる生物の死骸や排泄物になります。深海の食物連鎖は、陸上や浅い海とは少し異なっているのです。

例: 例えば、お庭に落ちた落ち葉を、土の中にいる微生物が分解して、土を豊かにしているのと同じような仕組みです。「マリンスノー」は、深海の生物にとっての細かい栄養の粒のようなイメージです。

白いクラゲ

深海に住む生き物たち

深海には、どんな生き物が住んでいるのでしょうか? 深海は、光がない、水圧が高い、水温が低いという、厳しい環境です。そのため、深海に住む生き物たちは、これらの環境に適応した、ユニークな特徴を持っています。

発光生物

深海で最も特徴的な生き物の一つが、発光生物です。深海では、光を出すことで、仲間を見つけたり、敵を惑わせたり、獲物を引き寄せたりすることができます。発光生物は、チョウチンアンコウやイカの仲間、そして、小さなプランクトンなど、様々な種類がいます。

チョウチンアンコウのイラスト

水圧に強い生き物

深海では、水圧が非常に高いです。水圧とは、水が押し付けられる力のことで、深くなるほど強くなります。深海に住む生き物たちは、この高い水圧に耐えられるように、体の構造が変化しています。例えば、深海魚は、筋肉や骨が少なく、代わりに脂肪やゼラチン質、水分が多い体の構造をしています。

例え: 風船を水の中に沈めると、水圧によって風船が潰れてしまうのと同じように、水圧はとても強い力です。

巨大な生き物

深海には、巨大な生き物もたくさん住んでいます。例えば、ダイオウイカやダイオウグソクムシなどです。体が大きいほうが代謝効率がいいので、少ない食べ物で生き残ることができるから、深海は酸素濃度が高いから生き残るのに有利、といったさまざまな説があります。しかし、深海の生き物が巨大化する本当の理由はまだ分かっていません。

ダイオウイカのイラスト

深海探査の最前線

深海は、まだまだ謎に包まれた世界です。近年、深海探査技術が進歩し、深海の様子を詳しく調べることができるようになりました。深海探査船や潜水艇を使って、深海の生き物や地形を観察したり、深海の水を採取して分析したりしています。

これらの探査によって、新しい種類の生き物や、これまで知られていなかった深海の地形が発見されることもあります。

深海調査の図

まとめ

深海は、太陽の光が届かない、とても不思議な世界です。そこには、発光生物や、水圧に強い生き物、巨大な生き物など、ユニークな特徴を持った生き物たちが生息しています。深海探査の進歩によって、深海の謎が少しずつ解き明かされつつありますが、まだまだ知らないことはたくさんあります。

深海の世界について調べてみたり、深海に住む生き物の絵を描いてみたりするのも、きっと楽しい経験になるでしょう。深海という未知の世界への興味が、皆さんのの好奇心を刺激し、新たな気づきにつながるかも。

深海の謎

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