隕石が地球に落ちたってどうしてわかるの?
「恐竜はなぜ絶滅したの?」
多くの子どもたちが一度は抱く疑問ですよね。実は、その答えを探るなかで科学者たちは「本当に宇宙から隕石が落ちてきたのか」を、いくつもの手がかりから突き止めました。今回は、恐竜絶滅の主な原因と考えられている巨大隕石衝突を、どうやって突き止めたのか、その証拠を一緒に見ていきましょう。

K-Pg境界層に残された手がかり
地層は、長い年月をかけて堆積した土や砂などが積み重なってできたものです。その中で、約6600万年前の、恐竜が絶滅した頃の地層に見られる特別な層のことを「K-Pg境界層」と呼びます。K-Pg境界層には、他の層にはない特殊な物質が大量に含まれていて、これが恐竜絶滅の謎を解く重要な手がかりになりました。
地球には少ないはずの金属
K-Pg境界層からは、イリジウムという金属が大量に見つかりました。イリジウムは地球の地殻にはとても少ない金属ですが、隕石には比較的多く含まれています。地球にはあまりないはずの金属が大量に見つかったことから、科学者たちは「これは宇宙から来たものではないか」と考えました。
また、強い衝撃を受けたときにできる『衝撃石英』などの特殊な鉱物も見つかりました。これも、とても大きな衝突があったことを裏付ける手がかりになりました。
メキシコで見つかった巨大なクレーター
イリジウムなどの手がかりが見つかっても、しばらくの間、科学者たちは「本当に隕石が落ちたのか」を確信できずにいました。決め手になったのは、メキシコのユカタン半島の地下に埋もれていた、直径およそ200キロメートルもの巨大なクレーターです。
このクレーターは、長い年月の間に積もった地層の下に深く埋もれていました。1990年代になると、このクレーターが約6600万年前の巨大な隕石衝突でできたことがわかり、地層に残された証拠とも一致したため、巨大隕石衝突説を裏付ける大きな証拠となりました。

巨大な隕石衝突という結論
これらの手がかりから、科学者たちは次のような説にたどり着きました。巨大な隕石が地球に衝突すると、大量の塵やガスが大気中に巻き上げられ、太陽光が弱まりました。その影響で植物の光合成が大きく減り、食物連鎖が崩れたことが、大量絶滅につながったと考えられています。
日本でも見つかっているK-Pg境界層
K-Pg境界層は、世界中の様々な場所で見つかっています。日本では北海道十勝地方の浦幌町などでK-Pg境界層が確認されています。
まとめ
- 恐竜絶滅の頃の地層には「K-Pg境界層」という特別な層があります。
- イリジウムという、地球には少ないはずの金属が大量に見つかりました。
- メキシコで見つかった巨大なクレーターが、隕石衝突の決め手になりました。
- これらの手がかりから、巨大な隕石衝突が恐竜絶滅の原因と考えられています。
- 日本では北海道の浦幌町でK-Pg境界層が見つかっています。
こうして地層に残された小さな手がかりを一つひとつ調べることで、6600万年前に起きた大事件の真相が見えてきました。探 Labでは、地層や化石について学ぶ機会を設けています。お子さんと一緒に、地球に眠る手がかり探しに出かけてみませんか?