「ダイヤモンドは硬い」「ガラスは割れやすい」——石の傷つきにくさって、どうやって比べているか知っていますか?じつは200年前にドイツの鉱物学者が考えた、シンプルなものさしがあります。それが「モース硬度(こうど)」です。

モース硬度がわかると、たくさんの種類がある鉱石の世界を探求するのにとっても役立つ物差しになります。一緒に考えていきましょう!

モース硬度ってなに?

モース硬度は、1〜10の10段階で石の傷つきにくさを表すものさしです。今から200年ほど前、ドイツのある学者が考えました。

ルールはとてもシンプル。

「2つの石をこすり合わせて、傷がついた方が柔らかい」

それだけです。「傷がつくか・つかないか」を順番に並べていって、一番硬いダイヤモンドが10、一番柔らかい石が1と決められました。

硬さお手本の石
1タルク(指でこするだけで削れる、一番柔らかい石)
2石膏(チョークの仲間)・琥珀
3方解石
4蛍石
5リン灰石
6正長石
7アメジスト
8トパーズ
9ルビー・サファイア(コランダム)
10ダイヤモンド

赤いルビーの輝き

身近なものと比べてみよう

数字だけだとピンと来ないので、身の回りのものに置き換えてみます。

身近なもの硬さ
2.5
十円玉約3.5
鉄くぎ約4
ガラス5.5
包丁の刃6
ハンマーやドライバー7〜8

コーパルや琥珀のモース硬度は2〜2.5ほど。人の爪とほぼ同じくらいの硬さなので、強くこすると傷がつくことがあります。

コーパルの原石

自分でも磨ける鉱石がある!

ダイヤモンドやルビーのような「硬い宝石」が自分で磨くのは大変ですが、柔らかくて磨きやすいコーパルであればやすりを使ってピカピカに磨くことができます。

コーパルって何?

コーパルは、木の汁(樹脂・じゅし)が長い時間をかけて固まった化石です。琥珀は数千万年前なのに対し、コーパルは数十万年前〜数百万年前の化石なので、琥珀より柔らかく磨きやすい特徴があります。つまり、コーパルは琥珀の赤ちゃんなのです。 また、樹脂が垂れるとき、たまたまそこにいた虫や植物を包み込んでしまうことがあります。そのまま固まったものが「虫入り琥珀」と呼ばれ大昔の森に生きた生き物を調べる貴重な資料になります。数千万年前の昆虫がそのままの形で残っているものもあり、世界中の博物館に展示されています。

虫入りの琥珀

磨くとこんなことがわかるかも

やすりで削っていくと、石の中に何かが見えてくることがあります。小さな泡、黒い点、繊維のような模様——それは、何万年も前の森の痕跡かもしれません。

磨けば磨くほど、表面が滑らかになって、内側の色が透けて見えてきます。同じコーパルでも、磨き方や角度によって見え方が変わります。

探Labのコーパル磨きキットにも、虫が入っていることがあります、もし見つけたら虫がよく見えるように磨いて大切にしてくださいね。

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