台風の目とはどんな場所?

台風の目は、台風の中心にある比較的(ひかく)風が穏やかで、雲の少ない領域のことです。台風という激しい嵐(あらし)の中にあるのに、その中心だけが風も弱く、雲もほとんどない不思議(ふしぎ)な場所なんです。空から見下ろすと、まるで空が抜けているような、ぽっかりと開いた穴のように見えることから「目」と呼ばれています。

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なぜ台風の目ができるのか?

台風の目ができるのは、台風の内部(ないぶ)で起こる特別な空気の動きのおかげです。台風の中心では空気が上昇するのではなく、反対に下降(かこう)するという珍しい現象(げんしょう)が起きるのです。

台風は中心に向かうにつれて渦が強く、風のスピードも速くなっています。そのため、中心に近づきすぎると遠心力(えんしんりょく)という力が働き、空気はそれ以上中心に近づけなくなるのです。遠心力は、車が急カーブを曲がったときに感じる力で、カーブの外側に体が引っ張られますよね。これと同じで、台風の中心では、空気は渦の外側に引っ張られてしまうのです。

すると台風の中心では空気が足りなくなって、下向きの空気の流れ(下降気流)が発生します。雲を構成(こうせい)する水蒸気が失われて、雲が消えてしまうということですね。その結果として、台風の目という雲のない領域が形成(けいせい)されるわけです。

台風の目にはどんな特徴がある?

台風の目にはいくつかの興味深い特徴があります。まず、台風の目の大きさや形は常に同じではなく、時間とともに変化していくということです。大きなときは直径(ちょっけい)が100キロメートルを超えることもありますし、小さいときはわずか数十キロメートルしかないこともあります。

また、台風の目の中にいても、それはあくまで相対的(そうたいてき)に「風が穏やか」というだけで、風がまったく吹いていないわけではありません。台風の目が過ぎ去ったら、また風が強くなります。油断は禁物です。

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台風の目が「空」に見える理由

台風の目が空に見える理由は単純です。上空から衛星(えいせい)カメラで台風を見下ろすと、周りは厚い雲で覆われているのに、中心の台風の目は雲がないため、青い空や地面が見えるのです。

この雲のない領域は、上空の気象衛星(きしょうえいせい)からはっきりと確認することができます。気象庁(きしょうちょう)の予報官たちは、この台風の目の様子を観察することで、台風の強さや今後の動きを予測(よそく)しているのです。

台風の目と台風の強さの関係性

台風の目は、台風の強さに関わらず、どんな台風にも発生する可能性(かのうせい)があります。しかし一般的には、強い台風ほど台風の目がはっきりと見えることが知られています。

実は、強い台風であるほど、台風の目がより明確(めいかく)で安定した形になります。逆に弱い台風では、台風の目があっても不規則(ふきそく)な形をしていたり、すぐに消えてしまったりすることもあります。つまり、台風の目の状態を調べることで、その台風がどれほど危険(きけん)なのかを判断する手がかりになるのです。

台風の目は自然現象(しぜんげんしょう)の中でも特に不思議で、研究が進むにつれて、私たちの防災(ぼうさい)に大きく役立つ情報を教えてくれています。

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