ラクダというと、背中に大きなこぶがあるのが特徴的ですよね。このこぶはただの飾りじゃないんです!ラクダにとって、とても大切な「非常食」のような役割を果たしているんですよ。
なんでこぶにものを入れているの?
ラクダが生息する砂漠は、とっても過酷な環境です。夏は暑く、冬は寒く、雨が少なく植物も少ないため、食べ物や水を見つけるのが大変です。そのため、ラクダは食べ物や水が手に入りにくい環境で暮らしています。

そこで活躍するのが、こぶなんです!こぶには、たくさんの脂肪が蓄えられています。この脂肪は、食べ物がなくてもエネルギー源として利用できます。また、脂肪が体の中で分解されるときには『代謝水(たいしゃすい)』と呼ばれる水も作られるため、水分の少ない環境でも役立っています。まるで非常食のリュックがあるようなものですね。
もしラクダにこぶがなければ、長い間食べ物が少ない状況では、今よりも生き残るのが難しくなったと考えられています。こぶは、ラクダが砂漠で生きるための大切な工夫のひとつです。さらに、水を失いにくい体や体温の変化をうまく利用して、水分を失いにくくするしくみなど、さまざまな特徴も組み合わさって砂漠で暮らしています。
こぶの中身は水なの? 脂肪なの?
「ラクダのこぶって、水が入っているのかな?」と思う人もいるかもしれません。実は、こぶの主な成分は水ではなく、脂肪なんです! この脂肪を分解してエネルギーを得たり、その過程で『代謝水』と呼ばれる水が作られたりします。
こぶに蓄えられている主な成分は脂肪です。ラクダがたくさん食べて脂肪をたっぷり蓄えると、こぶはぷっくりと大きくなります。長い間食べ物が少なくてこぶの脂肪が使われていくと、こぶがしぼんで小さくなってしまいます。これは、ラクダがこぶの脂肪をエネルギーとして使っているサインなんですね。
ラクダの種類によって、こぶの数が違うの?
実は、ラクダには大きく分けて2種類いるんです。1つ目の種類は、背中に1つのこぶを持つ「ヒトコブラクダ」と呼ばれています。現在は北アフリカや西アジアなどで家畜として広く飼育されています。野生のヒトコブラクダは現在ではほとんど見られません。体の毛が短く、夏の暑さに適した体を持っています。

もう1つの種類は、背中に2つのこぶを持つ「フタコブラクダ」と呼ばれています。家畜のフタコブラクダは中央アジアで飼育されており、野生のフタコブラクダは中国とモンゴルの一部にだけ生息しています。体の毛が多く、冬の寒さに適した体を持っています。しかし、野生のフタコブラクダは絶滅危惧種に指定されており、その数は減ってきています。 ラクダのこぶは、砂漠で生きるための知恵と工夫の結晶なんですね!
