空を見上げると、たくさんの星が輝いて見えますね。では、空に輝く星の中で、地球から一番近い星はどれでしょう?

地球から一番近い星は太陽!

地球から一番近い星は「太陽」です。え、でも太陽は星ではなくて太陽ではないか、と思った人もいるかもしれませんね。でも、太陽も星の一種なんです。

太陽は私たちの地球から約1億5000万キロメートルの距離にあります。これは天文学的には、とても近い距離です。地球がこの距離にあるから、太陽の光と温度で生きることができるのです。もし地球が今よりずっと太陽に近ければ、とても暑くなり、今のような環境ではなかったかもしれません。逆に、ずっと遠ければ、とても寒くなり、現在のような生命がくらせる環境にはならなかった可能性があります。つまり、地球から太陽までのこの距離こそが、人類が存在するために必要な、ちょうどいい距離だったわけです。 (このちょうど良い距離の範囲のことをハビタブルゾーンと呼ぶことがあります)

太陽表面のリアルな写真

夜空に見える星の中で一番近い星はどれ?

では、昼間に見える太陽ではない夜空に見える星の中で一番近い星はどれでしょうか?それが「プロキシマ・ケンタウリ」という星です。

名前が難しいですが、意味を分解すると、「プロキシマ」は「最も近い」という意味で、「ケンタウリ」は「ケンタウルス座」という星座の名前から来ています。つまり、「ケンタウルス座で最も近い星」という意味なんです。

プロキシマ・ケンタウリは地球から約4光年離れています。ここで新しい言葉が出てきましたね。「光年」というのは距離の単位です。1光年は、光が1年かけて進む距離のことを指します。4光年というのは、光が4年かけてようやく辿り着く距離なんです。

想像してみてください。光は、この宇宙で最も速いスピードで進みます。その光でさえ、プロキシマ・ケンタウリに到達するのに4年もかかるのです。つまり、私たちが望遠鏡でプロキシマ・ケンタウリを見るとき、その星の光は4年以上前に発せられた光なのです。これは、夜空の星を見るということが、実は遠い過去を見ることだということを意味しています。

光の速さで4年もかかるってすごい

では、「光が4年」というのが、実際にはどのくらいの距離なのかを考えてみましょう。

光の速さは秒速約30万キロメートル。1秒で地球を7周半する、想像を絶する速さです。その光でも、プロキシマ・ケンタウリに到達するには4年以上かかります。計算すると、プロキシマ・ケンタウリはおよそ40兆キロメートル先にあることになります。

40兆というのは、1兆の40倍。頭では理解しにくい大きさですね。この距離を、もっと分かりやすい単位で考えてみましょう。地球から太陽までの距離を「1AU(天文単位)」と呼びます。プロキシマ・ケンタウリまでの距離は、この距離の約27万倍です。もし宇宙旅行の乗り物が秒速10キロメートルで飛べたとしても、到着するのに約12万年以上かかってしまいます。人類文明ができてまだ数千年なのに、それより何百倍も長い時間がかかるということです。

これが、夜空の星がいかに遠く、そして宇宙がいかに広大かということを示しています。光年は、宇宙のとても大きな距離を表すために使われる便利な単位です。よかったら「プロキシマ・ケンタウリ」と一緒に「光年」という単位も覚えておいてくださいね。

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