今回紹介する化石は、スクアリコラックスというサメの歯です。
スクアリコラックス。おそらく、ほとんどの人にとってあまり聞き慣れない名前だと思います。このスクアリコラックスは、中生代白亜紀後期を生きた古代のサメの名前です。 英語では「クロウシャーク(カラスのサメ)」と呼ばれます。学名のスクアリコラックスが、ギリシャ語で「サメ」と「カラス(ワタリガラス)」を組み合わせた名前だからです。死体に集まる習性がカラスに似ている、と説明されることもあります。
どれくらいの大きさだったか
スクアリコラックスにはいくつかの種があり、種類によって大きさが違います。一般的な種は体長2〜5メートル程度で、おおよそ車が1から2台分くらいの大きさです。
当時の海の中では、決してとても大きいサメとは言えず、中型のサメとして分類されています。
スクアリコラックスの歯のかたち
スクアリコラックスの化石として最もよく見つかるのが、歯です。
歯は三角形でで、ふちには細かいギザギザがびっしりと並んでいます。

スクアリコラックスは何を食べていた?
スクアリコラックスは、えり好みをしない食いしんぼうだったと考えられています。
生きている魚はもちろん、海を泳ぐ大型爬虫類や、海に沈んでいく生物の死骸も食べていました。 実際、スクアリコラックスの噛み跡が残ったモササウルスやウミガメの骨、そしてなんと陸の恐竜の骨まで見つかっています。

なぜ絶滅したの?
スクアリコラックスは、約6600万年前の白亜紀末の大絶滅で姿を消しました。

巨大な隕石(小惑星)の衝突と、それにともなう地球環境の急激な変化。この大事件を、スクアリコラックスは乗りこえられませんでした。